生理痛やPMSに負けない!女性ライターのための締め切り管理術
先日ある方からご質問をいただきました。女性ライターなら一度は困ったことがある生理痛やPMSに関する問題です。
女性でライターとして活動している人は、非常に多いわけですが、生理痛やPMSで集中力がなくなってしまったり、納品するべき記事が納期に間に合わなくなった、ということもあるのでしゃないでしょうか。
かくいう私も、そういう経験はあります。
そんな私の経験も踏まえて、今回は女性ライターのみなさんに読んでもらいたい、締め切り管理術について書いてみます。また、女性ブロガーの方にも通じるところがあると思うので、女性同士悩みを共有できるといいなと思います。
そもそもPMSと生理痛って?
生理痛は分かりやすいですが、PMSに関してはちょっと「?」という女性もいるかもしれません。まれに2つを混同している人もいるようなので、そもそもPMSと生理痛の違いについて説明しておきます。
生理痛は、女性ならだいたい多かれ少なかれ経験しているのではないでしょうか。個人差もありますが、生理中に起こる腰痛、下腹部痛、頭痛、めまい、眠気など、女性ホルモンの変化や子宮の収縮によっておこるさまざまな体調不調のことを指しています。
生理痛という名前の通り、基本的に生理中や生理前に起こることが多いです。私の場合は、1日目と2日目がしんどくて、この時期ライターの仕事もブログ記事作成も、なかなか集中できないといった弊害がでます。
一方、PMSというのは「月経前症候群」とも呼ばれるもので、生理が始まる2週間~10日前くらいから始まることが多く、生理が始まると治まる症状のことをいいます。身体的症状と精神的症状とがあり、これも人によってかなり個人差があります。
例えば、生理が近くなると、ちょっとしたことでイライラしたり、やたらと眠気を感じたり、胸が張る、ニキビなどの肌荒れが起こる、食欲が増進する、便秘になる、集中力が低下し注意力散漫になる、という経験はないでしょうか。これらが一般的によくあるPMSの症状で、私も同様な症状が起こることがあります。
生理痛とPMSの違いは何かというと、第一に発症する期間が異なるという点です。いずれも女性ホルモンのバランスが変化することが原因だと考えられていますが、PMSは生理前に起こり、生理痛は生理直前や生理痛に感じる症状です。
いずれにしても症状には個人差がありますが、ひどい人の場合は生活や仕事に支障が出るくらいの重い症状になる人もいます。
本人ではないとその辛さが分からないことも問題で、特に男性の中には「生理痛は病気じゃない」という考え方も少なくないようです。そのため、男性と同じ土俵で仕事をしようとしている女性にとっては、なかなかツライところでもありますよね。
生理痛やPMSを和らげる方法
先ほども書きましたが、生理痛もPMSも女性ホルモンバランスの変化によって起こると考えられています。ですので、普段からホルモンバランスに良くない生活習慣で過ごしている人は、生理痛やPMSの症状がひどくなる傾向にあります。
具体的にこれらの症状を軽くする方法もあります。ネットでもたくさん記事が公開されていますので、そちらを参考にして、まずは症状を抑える努力をすると、仕事にも生活にも支障をきたすことが少なくなると思います。
PMSも生理痛も、症状を和らげるのにおすすめなハーブティやアロマなどがあります。これを利用すれば、薬に頼らなくても症状を小さくしていくことは可能です。
私もそうですが、生理痛の時には身体的な症状もつらく、腰痛、肩こり、無気力感から、パソコンの前に座っているだけでツライということもあるんですよね。そういうとき、どうしてもなんともならないときには、医薬品に頼るものアリでしょう。
鎮痛剤を利用すれば、少なくとも身体的な痛みは和らぎます。生理痛専用の薬も販売されていますので、それを利用するのもよいと思います。生理痛と原稿締め切りが重なってしまった!という時には、やはりこういう即効性のある薬は便利です。
あとは、相武 桂子さんのブログ記事でも書かれていますが、お風呂にゆっくりつかったり、好きな音楽を聴いたりして、リラックスするのもよい方法です。
私もPMSや生理痛の症状が出た時には、思い切ってパソコンに向かう時間を少なくし、のんびりするようにしています。散歩するだけでも気分転換になりますし、そういう時期はインプットの時期と割り切って、普段なかなかできない読書などに時間を割くようにしています。
女性ライターのための締め切り管理術
ライターとして食べていくには、締め切り管理がとても大切です。「納期」といわれることもありますが、プロのライターとして信頼されるためには、やはり締め切りをきちんと守るということは大切ですよね。
いただいたご質問の回答としては、「納期の厳しい案件は避けるようにしています」と書いたんですが、でもね、実際ライターとしてがっつり稼ごうとすると、どうしても締め切りのある案件をとっていかないといけないというのも現状だと思います。
さらに、ライティング1件だけで目的月収に達するのは難しいので、複数の案件を並行してこなしていくということも必要かもしれません。そうなってくると、マメに締め切り管理をしていかないとあっという間に失敗してしまいます。
1.無理に仕事を受注しない
最初の段階で、仕事を受けるときに自分のキャパシティーを超えて受注するのはやめましょう。なじみのクライアントに頼まれると、引き受けたいと思うのも分かります。良い条件を提示されるとなおさらですよね。
でも、「ちょっと無理すれば大丈夫かな」と欲張って仕事を引き受けたときに限って、予定より早く生理が来てしんどい思いをしたりするんですよね、笑。
もちろん、たくさん稼ぐためにはたくさん受注したいという気持ちも分かります。でも、容易に引き受けてしまって納期に間に合わないと、ライターとしての信頼を失ってしまうこともあります。
それよりは、時間的余裕をもって仕事を請け負っておき、隙間時間ができたらタスク案件で稼ぐという方法がおすすめです。
2.納期に余裕をもって納品する癖をつける
これは、ライターさんの性格にも左右されますが、締め切りギリギリでないとやる気が出ないという人もいますね。私にもそういう時期がありました。でも、これは、プロのライターとしてやっていくには危険な傾向です。
生理痛に限らず、突然体調不良になることはあり得るので、普段のライティング案件から、納期に1,2日余裕をもって納品する癖をつける方がよいです。
体調不良でなくても、ライターの仕事では納品してから修正依頼が来ることもあります。そのときの修正にかかる時間として1,2日早めに納品しておけば、本来の納期に「納品完了」できる可能性が高くなりますよね。
ですので、締め切り間際にならないと気分が乗らない、というのも分かりますが、できるだけ早め早めに納品できるライターさんを目指すようにしましょう。
3.納期に間に合わないときは事前に連絡を
ライターも人間ですので、どうしても納期に間に合わないということはあります。女性でも男性でも、突然風邪をひいたりインフルエンザを発症することもありますよね。育児と両立している人なら、子供の病気で作業が進まないこともあるでしょう。
そのような事情で納期が遅れてしまう時には、納期の前に連絡をすることが非常に大切です。大切なのは、納期前に連絡するということ。
クライアントの方にも計画と予定があるので、納期に間に合わないのはかなり困ってしまいます。ですので、納期に間に合わせるのが一番大切ですが、それが無理なら少なくとも納期が過ぎる前に「遅れそうです」と連絡するということを徹底しましょう。
このときに必要なのは、簡単な事情の説明といつまでに納品可能かということです。納期が遅れる理由については、細かく述べる必要はありません。でも、病気なのか、家族の都合なのかによって、依頼主側もどのくらい遅れそうか「心の準備」ができます。
同時に、いつまでなら納品可能かということも伝えましょう。記事作成がどのくらい進んでいるのかを伝えるのもよいと思います。まったく白紙の状態であれば、クライアントによっては、急ぎの案件の場合別の人に依頼するということもあるかもしれません。
ただし、ここで「生理痛で…」という理由を伝えるべきかどうかは微妙ですね~。相手が女性の場合は理解してもらいやすいですし「生理痛なら2日くらいで治まるかな」と予測もできます。でも、まあ、男性の反応は微妙ですので、単に「体調不良で…」という方が賢明なケースもあります。
4.なじみのクライアントを増やす
これは、ライターとして安定して稼ぐためには基本的なことですが、つまるところ、クライアントとの信頼を高めることが重要です。自分のライティングを気に入って、リピートして契約してくれる依頼主は大切にしましょう。契約更新に応じて報酬単価を上げてくれる依頼主ならなおさらです。
もともとの信頼関係ができていれば、「納期に遅れそうです」という連絡も入れやすいです。また、1度や2度納期に間に合わなかったからといって、すぐに切られるということはありません。
私も納期ではありませんが、集中力が切れている時期に、ついうっかりクライアントを間違って記事を納品したことがあります。そういうトラブルや、うっかりミスがあったとしても、ライターとしてあなたのファンになってくれているクライアントなら、継続して依頼してくれるはずです。
5.クライアントを選ぶことも
先の項目に関連していますが、そもそも仕事を受けるクライアントを選ぶということもポイントの一つでしょう。
特にクラウドソーシングでライター募集をしているクライアントの中には、あまり質のよろしくない依頼主もいます。大きなメディアの人事担当者もいますが、同時に人を雇ったことのない素人もたくさんいるんです。
ライターを使うことに慣れていない人は、ライターや納期の管理に甘いものです。ライターさんの事情で納期に間に合わないということはよくあることですが、それに対して耐性がないクライアントも実は多いのです。
ですので、やはり人間対人間として相手の都合も推し量ることができる依頼主と良い関係を築くことが大切かな、と思います。
基本的に納期は守るもの
女性特有の悩みについて、特にライターの立場でまとめてみました。生理痛もPMSも、女性にとっては深刻な悩みです。しかし、プロのライターとしてやっていくなら、基本的に納期は守るものだと覚悟しておきたいですね。
どんなに突発的な事情が起こっても体調不良に陥っても、それをカバーできるように計画性をもって仕事を進めることは、フリーランスとしては基本的なことです。それはまた、副業としてウェブライターを行う場合でも同じだと考えています。
ここに紹介した内容を参考にしながら、せっかく自分のファンになってくれたクライアントを裏切ることがないよう、信頼関係を築いていってくださいね。