Anchorというアプリを使ってポッドキャストを配信しています。・・・というか、今少し配信が滞っております(苦笑)
正直なところ、今の時点では、「音声コンテンツよりもやっぱり文章を書きたい」という気持ちの方が強くて、YouTubeも含め、最近あまり音声コンテンツを作っていません。
でも、今回は、アメリカ在住の方からツイッター経由でご質問があったので、私の知っている情報をシェアしておきたいと思います。
音声コンテンツ市場の可能性
日本でも、ポッドキャストを含め、音声コンテンツへの注目度が高まっているようですね。
おそらく、2021年1月末に上陸した、新SNS「Clubhouse」の影響が大きいのではないかと思います。
ちなみに日本では盛り上がっているClubhouse熱ですが(最近は下火かな?)、本家アメリカや私のまわりでは、比較的冷静な感じ。
あまり話題にあがることもありません。
Clubhouseを特徴的にしているのは、音声に特化したシェアアプリだという点です。
それまで日本ではネットビジネスにおいて、「音声」がこれほど大きく注目されたことがなかったため、熱狂に拍車をかけたという側面があると思っています。
もともと、ポッドキャストという、音声だけを楽しむツールが普及している英語圏では、「ふうん」という感じの人も多いのでしょう。
Clubhouseはおもしろいツールですし、収益化機能が導入されれば、もっと活気が出てくるでしょう。
ただ、まだあまり指摘されていませんが、Clubhouseにはストック性がありません。
ライブ、リアルタイム配信というのがコンセプトです。そのため、ポッドキャストのように後で聴き直す、古い配信エピソードが繰り返しリスナーによって再生されるということはありません。
たとえば、ライブ音楽を配信して、チケット販売をしたい音楽家(漫才、漫談、朗読なども)にとっては非常に魅力的なSNSです。
しかし、私のように「不労所得を作りたい」と思っている人にとっては、その他不労所得となるコンテンツへの集客ルートとしては使えるかもしれませんが、それ以外の使い道はあまりないような気がしています。
この辺は人によって、Clubhouseのデメリットと見るか、それとも「だから、オモシロいのよ」と感じるか、意見が分かれるところですね。
ただし、このトレンドに便乗して、音声コンテンツ市場全体が日本でも注目されそうな風潮は良いことだと感じています。
ポッドキャストを収益化する方法
そこで、ポッドキャストを配信しようという話(ここからがやっと本題です)。
ポッドキャスト市場はアメリカではかなり大きい(すでにピークを越えたという意見もあります)ですが、日本語においてはまだまだブルーオーシャンです。
ポッドキャストを作成するには、Anchorというアプリを使えば、スマホ一つで録音、編集、配信が可能です。
でもどうやって収益化するの?という疑問がわいてきますね。
実はAnchorは、すでにアメリカ在住のポッドキャスターに限って、実験的に「パートナープログラム」という収益化(アフィリエイト)機能を搭載しています。
アメリカ在住の人であれば、理論的には、たとえ日本語で配信していたとしても、ポッドキャストに音声広告を挿入し、広告収益を得ることができるというものです。
私も実はこれを試しにやってみたことがあります。
実際には、私はカナダに住んでいるので、このパートナーシップには参加できないはずなんですが、なぜかAnchorの画面にパートナーシップへのアクセスが出てきたので、やってみたというわけで。
結局、やはり私はアメリカに住んでいないということで、収益を受け取ることはできなかったのですが、アメリカに住んでいる人なら、ちゃんと収益を獲得できるはずです。
それで、具体的な方法ですが、パートナープログラムと提携すると、有効な広告主が表示されます。その商品(あるいはサービス)の紹介広告を自分の言葉で音声広告として録音し、エピソードに挿入していくという方法になります。
広告主によって「何秒以上の広告にしてください」とか、「必ずこのキーワードを言ってください」ということが決められています。
ただ、アメリカ在住者を狙っているということですので、ほとんどはアメリカ企業だと思います。
だから、広告文を作るときに英語で作るべきか、日本語で作るべきか、ここも悩ましい点ですね^^
私の考えるところでは、もし、ポッドキャストを日本語で配信しているなら、広告も日本語でしゃべったものを使うべきだと思います。
なぜなら、リスナーは日本語しか理解できないかもしれないためです。
広告を配信するとして、リスナーにきちんと理解してもらえない内容なら、広告の意味がありません。
だから、リスナーが日本語を理解する人であるなら、広告も日本語で配信すべきだと考えます。
また、スポンサーシップは、企業やアイテムによって期間が決まっていたり(多分企業側も実験的に参入しているところが多いのでしょう)するので、随時新しいスポンサーが登場したり、撤退したりしています。
このような企業の進退にポッドキャスター側は振り回されることになるわけですが、これは広告に依存したビジネスである限り仕方ないところでしょう。
Anchorはまだまだ実験段階でこの広告配信システムを行っている状態だと思われます。
ですから、それがいつになったらアメリカ以外の国にお住まいの人でも利用できるようになるかはわかりません。
ただ、こうした音声広告マーケットは確実に今後普及していくはずです。
Googleも数年前からポッドキャストに注力しています。
ゆくゆくは、アドセンスの「音声バージョン」みたいなものができても、不思議はないと思います。
さらに、Appleは有料購読によるポッドキャスト配信も検討中という記事を読んだこともあります。
実際、有料購読ポッドキャストに特化したプラットフォームも存在しています(英語のみ)。要するに、サブスクリプションですね。
あるいは、ポッドキャストのみならず、音声コンテンツ配信において、多数のリスナーを獲得できれば、自分でそのジャンルと親和性の高い企業に営業をかけて、音声コマーシャルを流し、直接広告収入を作る方法も模索できます。
実際に、日本で英語によるポッドキャストを配信し、企業スポンサーをつけて一定金額を稼いだ話が公開されています。
上の記事は英語になりますが、自分で営業してスポンサーを獲得し、4000人のリスナーを持つポッドキャストで、月8,000米ドルを稼いだといっています。
そこまでの売上を作るにはそれなりの労力が必要ですので、サラリーマンの副業として行うのはいささか現実的ではないでしょう。
でも、音声コンテンツ市場には、それだけの可能性があるということです。
ポッドキャストに関する情報収集に役立つサイト
ちなみに、上記の記事はMediumという米国産プラットフォームに掲載されたものですが、Anchor自身もMedium上で情報を発信しています。
Anchorはツイッターアカウントもあったと思うので、フォローしておくとよいと思います。
私は、ポッドキャストに関する最新情報を集めるために、以下のメールサービスにも登録しています。
こちらも英語のみになりますが、ポッドキャストに関連した情報や求人情報まで、メール配信してくれます。気になる話題があった時には便利です。
ポッドキャストに限らず、音声コンテンツは間違いなくこれからのトレンドになります。
もし、不労所得を狙うなら、Clubhouse上で活動をするより先に、ポッドキャストやその他の方法でストック性のあるコンテンツを作る込んでおくことをおすすめします。
自分の商品ができてしまえば、Clubhouseでもその他のSNSでも、そこから導線をはることができますからね。