はてなブログでアフィリエイトをする前に知っておきたい5つの法律
はてなに限らず、ブログ記事を公開する際には気をつけたい法律があり、「知らなった」では済まされないケースもあります。
私は法律の専門家ではありませんが、今までブログやアフィリエイトをやってきて、学習した範囲内のことをまとめてみることにしました。特に、はてなブログでアフィリエイトをするときに、特に知っておきたい法律について書いておきます。
著作権
ブログを行うにあたって、著作権はまず覚えておきたい法律用語です。著作権は、書物、音楽、絵画、建築、映画、コンピュータプログラムなどに関して、それを想像した人(作成した人)の権利を守るためのものです。
例えば、私があなたのブログに掲載されいてる画像や写真を勝手にダウンロードして自分のブログで公開すると、あなたは「いや、それ私が撮った写真、なんで勝手に使ってんの!?」といいたくなりますよね。私は著作権侵害に問われる可能性があります。
肖像権
想像してください。あなたがカフェでノートパソコンを広げて、はてなブログを更新していたとします。
私がたまたま、そのはす向かいに座っていて、あなたがパソコンをタイピングしていたところを写真にとって自分のブログにアップしたとしますね。タイトルは「はてなブロガーのハッキング行為について」。
「ちょっと待て(怒)!」となりませんか? しかも、あなたの顔がモロ映っていたら。
このようなとき、あなたは私に対して、その画像の使用停止を請求することができます。このよりどころとなるのが肖像権と言われる権利です。
上の著作権侵害を防ぐためには、ブログに掲載する写真は自分で撮影したものを使うのがベストです。しかし、このとき、状況によっては被写体の肖像権にも配慮しなくてはいけません。
このケースで、もし私があなたの背後だけを撮影した場合や、手元とパソコンだけを撮った場合、人物が特定できないので、肖像権を主張できない可能性もあります。
肖像権は、現在のところ法律によって明文化されているわけではないようです。しかし、判例ではこの権利が認められており、違反した場合損害賠償を請求される可能性があります。
薬機法(旧薬事法)
以前は薬事法と呼ばれていたものです。化粧品関連でアフィリエイトをする際には、知っておかなくてはいけない法律です。
アフィリエイトの商材で扱うもののうち、化粧品や医薬部外品がこれに関連してきます。
要するに、医薬品や医薬部外品でない「化粧品」に関して、「シミが消える」とか「アンチエイジング効果がある」などという記載をしてはいけないということが定められています。
化粧品と医薬部外品(薬用○○というもの)という違いで、書ける「効果・効能」の範囲が変わってきます。細かく書き始めると、これだけで1記事になってしまいますのでここには書きませんが、深く知りたい方は自分で検索して調べてみてください。
個人ブログのレビュー記事などでも、この点に関しては気をつけなくてはいけません。
どうしてもレビュー記事で(本当に体験した)効果を書きたいというときには、注意書きとして、
あくまでも個人の感想です。すべての人に同じ効果・効能を保証するものではありません。
というようなことを付け加えておく方が安全でしょう。
健康増進法
ブログで健康食品を扱うときに関連してくる法律です。特定保健用食品(いわゆる「トクホ」)や、機能性表示食品、その他の健康食品ごとに、できる表現方法がことなります。
かなりざっくりと言うと、単なる健康食品に関して特定の疾病が治るとか、予防できるといった表現を禁止する法律です。
例えば、通常の健康食品に関して「便秘解消効果がある」という表現はできません。その代りに最近は「スッキリする」とか「スッキリ効果」という表現をよく見かけるようになりました。
健康食品をレビュー記事で紹介する場合は、上の化粧品と同様「すべての人に効果・効能を保証しません」という内容を追記しておきましょう。
ただし、そのフレーズを書けば何を書いてもいいというわけではありません。化粧品の場合もそうですが、最近は企業側もこの問題に関してはとても敏感になっています。行き過ぎた表現は、アフィリエイトプログラムの提携中止になることもあります。
美容や健康分野に参入するのであれば、書いてもよい表現とそうでない表現をきちんと把握してからアフィリエイトに取り組みたいですね。
景品表示法
昨日書いた記事でもちらっと触れました。
景品表示法は、商品やサービスの品質、内容、価格等の表示に偽りや誇大表現があってはいけないとする法律です。
例えば、複数の競合アイテムをアフィリエイト報酬額の高い順に並べてランキング記事にすることは、商品の品質に関して虚偽もしくは誇大表現しているとみなされる場合があります。もちろん、きちんと使ってみてその使い心地の良かった順に並べるなら問題ありません。
また、いつもその価格で販売しているのに「今だけのキャンペーン価格」と書いて消費者を誘導しようとするのも、この法律に触れる恐れがあります。
不当な記事を書かせようとする企業やASPには「NO」を
ある健康関連のキュレーションサイトが閉鎖された問題は、まだ記憶に新しいと思います。それ以来、ウェブ上の情報に関して行政側の態度も厳しくなりつつあり、企業もかなり敏感になってきているところが増えています。
私たちも、ブログで公に情報を公開する限り、これらの関連する法律はおさえておくべきでしょう。
また、一方で「特別報酬の代わりにランキング記事でうちのアイテムをトップに書いてほしい」というようなプレッシャーをかけてくる、悪質な企業やASPもあります(最近は減ってきているはずです)。これは、景品表示法違反となる可能性が高いです。
これらの「おいしい話」があったとしても、アフィリエイターとして安定して稼ぎたいなら、断固として「NO」というべきだと思います。
最後に
なお、冒頭にも書きましたが、私は法律の専門家ではありません。
もし、あなたが今、すでに何らかの法的な紛争やトラブルに巻き込まれている場合、できだけ早く専門家に相談されることをおすすめします。最近はオンラインでも弁護士に質問、相談できるようになりました(!)。本当に便利な世の中です、検索してみてください。